よくあるFXへの質問
実際の公共事業のコストを考えるさいには、労働力として失業者を雇う場合ですら、その人たちに実際に支払う賃金の額で計算される。
そのため、不況期に失業が存在する場合の公共事業は、社会的に見て望ましい水準からは過小になってしまう傾向がある。
公共事業のために労働者を雇うことの社会的コストは、すでに雇われている労働者を使う場合には賃金そのものであるが、失業者を雇う場合にはゼロである。
また、不況期に公共事業が望ましいのは、あくまでも余った労働力や設備を使って、意味のある物を作ったり、意味のある公共サービスを提供したりする場合だけである。
公共事業をするために大量の予算を使っても、よい物を作らなければ便益はゼロであるため、社会的コストが低くても何にもならない。
公共事業の意味は、その予算規模の大小で測るのではなく、なければ捨てて置かれたはずの資源を、どれだけ有効利用したかで測るべきである。
穴を掘ったままほったらかされたトンネルや、ほとんど利用者もいないのに自然環境だけを破壊した林道、1年に数度しか使われずに維持費ばかりかかるホール、悪質な手抜き工事によって作られた老人医療施設など、実際、ただで作ることができたとしても、ない方がましであるような公共事業もある。
〈需要側〉、〈供給側〉いずれの考え方をもってしても、ない方がよいのである。
また、このようなことがマスコミ等で広く取り上げられるから、公共事業はなければないほどよいという風潮になる。
公共工事の評価をしっかりと行わず、公共工事といえば不正や非効率を思い浮かべてしまうような状況を作り出した政府にも責任があろう。
本当は、政府が意味のある公共事業を行えば、失業が減り、民間では使われずに無駄になっていた貴重な資源である労働力が、有効利用されるのである。
お金の倹約と資源の倹約の混同公共事業のコストと便益とを比較するさい、不況期に失業者を雇う場合でも、その社会的コストとして、失業者に支払った賃金を加えるという誤りは、物である労働資源とお金とを混同しているために起こる。
いま、公共投資を行って、××県の土建業者に橋を作らせたとしよう。
このとき、多くなされる批判は、土建屋に金をわたし、国民の血税を意味の少ない無駄な橋につぎ込んでしまうからけしからんというものである。
ここで、誤解してはいけないのは、土建業者に渡したからといって、お金がなくなってしまうわけではないということである。
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